グリーンネイルってご存知ですか?ジェルネイルをされた事があれば、一度は聴いたことがあるかもしれませんね。
グリーンネイルについては、色々なサイトで色々な見解が書かれていますが、それは一部間違った情報もあります。
ここでは、グリーンネイルとは何か?どうしてグリーンネイルになるのか?予防法や対処法はないのか?
一番の原因とされているネイルサロンが悪いのか?ネイリストのせい?について書いてみました。
目次
グリーンネイルとは
まず、グリーンネイルとは何でしょうか?
簡単にいうと爪の表面が緑色に変色する事をグリーンネイルと言います。
色んな事を書かれていますが、グリーンネイルはカビではありません。
細菌の一種で正式にはバクテリアネイルと言います。あまり聞きなれない言葉ですが、バクテリアとは細菌の事なので、細菌が増殖した爪という意味で、バクテリアネイルと言います。
爪がグリーンになることから、グリーンネイルという分かりやすい名前で言われています。
今回はグリーンネイルという言葉でバクテリアネイルを説明していきますね。
グリーンネイル原因
グリーンネイルになる原因ですが、そもそも人間の体の中には多くの細菌が存在しています。俗にいう常在(じょうざい)菌です。
その常在菌の中の一つにグリーンネイルの原因とされる緑膿(りょくのう)菌がいるのです。
常在菌は日和見(ひよりみ)菌といわれていて、文字通り日和見に良い菌になったり、悪い菌になったりするのです。悪い菌に変身して自分の体を攻撃することを日和見感染といいます。
女性なら体験があるかと思いますが、膣カンジダも同じ日和見感染の一つです。通常は腸の中で善玉菌として働いている菌が、腸の調子が悪くなると、とたんに悪玉菌へと変身してしまうのです。
よく下痢をする人や便秘がちな人も悪玉菌が多くいる腸内環境なので、日和見菌には注意が必要です。
緑膿菌は普段は何もしない菌ですが、体の免疫力が下がったり、体力が衰えてくると異常繁殖して体を攻撃してきます。
よく、老人や病気で体力が落ちている時に緑膿菌が繁殖しやすいです。
緑膿菌は爪だけではなく、あらゆるところに繁殖します。耳や膣、傷口などにも感染します。
では、なぜ爪に症状がでるのでしょうか?
もともと緑膿菌は自然環境(水中や土壌)や人や動物の皮膚、消化管、糞便などに発生する菌です。栄養分の少ない環境でも繁殖が可能で、他の病原菌と共に繁殖する事も多々あります。
水回りにわずかでも有機物(木、ろう、砂糖、でんぷん、プラスチック、エタノール、残飯、油など)があるだけでも、増殖していきます。
爪の環境がまさにそれで、爪はその組織自体は死んでいるのですが、爪の表面から水分を発散させる作用を持っています。手汗をかきやすい人や、手の体温の高い人はジェルネイルの持ちが悪い事がよくあります。
それは、爪とジェルの間に水分が溜まり、溜まった水分が蒸発できないために水分が膨れあがり、ジェルを押し上げて浮くという状態を引き起こしているのです。
だから、ジェルネイルをしている爪は緑膿菌にとっては絶好の繁殖場所となるのです。
しかし、ジェルネイルをする人すべてがグリーンネイルになる訳ではありません。
上記にもある通り、緑膿菌は日和見菌なのです。
ですから、通常、健康な人がジェルネイルをしても、緑膿菌が繁殖する事はありません。いくつかの条件がそろった時のみに緑膿菌が繁殖するのです。
グリーンネイルになりやすい条件
体力が落ちている
風邪をひいていたり、熱があったり、季節の変わり目でだるさがとれない
腸内環境が悪い
下痢を繰り返す。便秘が続いている。
自律神経が乱れている
車に酔いやすい、片頭痛もち、耳鳴り、手足のしびれなど
食生活が乱れている
インスタント食品やパン、麺類ばかりの偏った食事
ジェルネイルの賞味期限を過ぎたまま放置している
ジェルネイルの賞味期限は3週間~5週間です。それ以上放置する、亀裂や浮きがあるのに、そのままにしていると菌の増殖する場所を提供しているのと同じです。
これらの条件がいくつか重なった時にグリーンネイルを発症することになるのです。
なったことのある方は思い当たる条件がいくつかあるのではないでしょうか?
ジェルネイルをして同じ期間放置していても、グリーンネイルになる人とならない人がいるには、上記の環境もいくつか重なる為なのです。
グリーンネイルになったらネイルは出来ないの?
では、グリーンネイルになるとジェルネイルは止めた方がいいのでしょうか?
そのままにしていてもグリーンになったところは色がそのまま残ります。ジェルネイルを落とすことで、水分の発散が出来るようになるので、その爪はしばらくは、それ以上感染を起こすことはないでしょう。
というのは、グリーンネイルは他の爪に移ったり、他の人に感染する事はありません。
あくまでも、その人が持っている菌が増殖していくだけなので、緑膿菌になっている人の使ったファイル(爪を削るボード)や器具を使用しても、他の人に感染することはありません。
グリーンネイルになっている所は、切れるところまで爪が伸びないと着色してしまった部分はそのままになります。
見た目が気になるという人の為の対処法ですが、
しばらくの間、マニキュアで過ごす。この時、頻繁に除光液を使って塗り替えない事が大事です。
除光液は有機物ですので、緑膿菌のエサになります。しかも皮膚や爪を乾燥させてしまうので頻繁に使用する事は避けた方が良いでしょう。
どうしてもジェルネイルがしたい!という方は対応できるネイルサロンに行かれた方がよいでしょう。
対応できるサロンとは、緑膿菌の事を理解していて、適正に処置できるサロンということです。
処置できないサロンでは、グリーンネイルになっている爪にジェルネイルをする事を禁止している所が多いです。あまり知識もなく、そのままジェルネイルを着けてしまうサロンもあるようです。
グリーンネイル予防法
まだ、グリーンネイルになっていない人が感染を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは、緑膿菌が増殖しない環境を作る事が大切です。
ジェルネイルを続けている人は特に、緑膿菌が繁殖するエサや環境を作らない事です。
体の免疫力を高める為の食事や体力作りが必要です。なにも難しく考える事はなく、日々の生活の中で出来る事を少しずつやっていけばいいのです。
たとえば
- 発酵食を取り入れる。
味噌汁や納豆などの発酵食品を食事に取り入れる。ヨーグルトはあまり効果がありません。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、日本人の腸内環境には適していません。 - 水分をしっかり取り、体の中に溜まっている悪玉菌を排出する。
- 体の凝りを取る。
肩甲骨を回したり、骨盤矯正やストレッチ、1駅分歩くなど。毎日、少しでいいので体を動かす。 - ストレスをため込まない。
ストレスは免疫力を下げる大きな原因となります。ストレスの発散方法を作る事が大事です。
何も考えないで没頭できることを趣味として持つ。カラオケやコンサートで大きな声で叫ぶ、ジムなどで限界まで自分を追い込むなど。楽しい事や無心でやれることを見つけてください。 - ジェルネイルは賞味期限内に付け替える。浮きや亀裂などを見つけた時は早めにお直しやオフをする。
- 細かいことでも相談できるネイリストさんを見つける。
いろいろ書きましたが、要は自分の体に関心を持つということです。
自分の体調の変化や気持ちの浮き沈み、食事のバランス、自分の爪の状態、すべて自分に関心をもって観察すれば気づく事ばかりですよね?
仕事が忙しくて、子育てで自分の事に構ってられないとか、他の人の面倒ばかり見てしまうなど、自分を大切にできていないと自分の状態を客観的に観察することはできませんよね?
グリーンネイルはネイルサロンが原因?ネイリストのせい?
よくあそこのネイルサロンでグリーンネイルになった。とか、グリーンネイルは移るからここのサロンは止めた方がいい。とか言われてしまう事があるのですが、そもそもグリーンネイルになるのは、ネイルサロンやネイリストが原因なのでしょうか?
いままで書いてきたことを読んでいれば、必ずしもそうでない事は理解できるのではないでしょうか?よほどネイリストの技術的な問題がない限り、ネイリストのせいでもなさそうです。
はっきり言うと、グリーンネイルになる人は、どこのサロンに行こうとなります。そして、グリーンネイルを繰り返します。
それは、緑膿菌はあなたの中にあるからです。繁殖するのもあなたの体の環境がそうさせるのです。
緑膿菌自体は決して強い菌ではありません。日頃の生活に気をつけていれば、たとえ感染しても体の中の常在菌に守られて死滅します。
しかし、体力が衰えていたり、免疫力が下がると抵抗する菌が弱ってしまうために、緑膿菌が増殖し、グリーンネイルになってしまうのです。
私の実体験をお話ししますと、ダイエット目的で日常的に下剤を服用していた時がありました。
その頃の私は毎日のように下痢をしていました。風邪もひきやすくて、体力もありませんでした。食生活も独身時代は偏っていましたので、瘦せていて、よく寝込んでいました。
仕事のストレスで神経ハゲができたり、耳鳴りがして歩けなくなったりした時期もあります。
そんな時にジェルネイルをしていて、賞味期限を過ぎたまま放置していたら、グリーンネイルになっていました。
今はすっかり健康を取り戻し、ジェルアレルギーを発症してからは、体質改善にも取り組んだせいか、ここ何年も風邪をひいたことがありません。
もちろん、グリーンネイルにもなっていませんよ!
まとめ
いかかでしたか?少しはグリーンネイルについて理解できましたか?グリーンネイルになってしまったら、見た目も気になるし、気分も下がりますよね。
マニキュアでも隠すことができますが、マニキュアより簡単にできるネイルチップもありますよ。
外出の時だけネイルしているように見せられますし、簡単に付け外しができるので、爪に負担なくネイルを楽しむ事ができますよ!